シリーズⅡ 気の遠くなるような年月とともに地球が育んだ煌めきと豊かな色彩
一番左から時計回りに
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「グランディディエライト」
百年位前から宝石質とはいえないものが各地で産出されていたとの事ですが
なぜか2014年に突如として高品質の結晶が産出されその名が広まった宝石です
爽やかなグリーンブルーの色合いを持ち スピネルなどに次ぐ耐久性を持っています
煌きもあり発色が良く内包物が無く透明度が高いものは数が少ないようです
現在ではそのグランディディエライトという一般的に馴染のない名前の宝石が世界の
希少宝石ベスト10入りしているのですから結構おどろきの存在なのです
0.562ct/マダガスカル産
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イエロージルコン
宝石研究の書物では地球上でもっとも古い宝石(鉱物)といわれています(驚き!)
ダイヤモンドに匹敵するような強い輝きをもつからかどうか定かではありませんが
中世ヨーロッパでは魅力的な宝石としてジュエリーに多く愛用されていたとのこと
ジルコンの持つギラギラ感は顕著な光学的な特性からで中々魅力的な宝石なのです
当社では人気のあるブルージルコンやグリーンジルコンもストックしています
昔から富と知恵の象徴と考えられ国によっては12月の誕生石に入っています
3.153ct/スリランカ産
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ベニトアイト
有名な著書によると「ベニトアイトのテリがとびきりいい訳はダイヤモンドを
凌ぐ分散度持ち 強い二色性が角度によってブルーにも無色にもみえる…」と
その魅力の一端を語っています。発見されたのが1906年となっていますので
比較的新しい宝石の一種ですが コレクターには結構有名となっているようです
本来の産出地サンベニト群ディアプロ鉱山の21世紀に入ってからの状況等で
現存する美しさを持った宝石質の物の希少性にマニアチックな期待が膨らみます
0.560ct/アメリカ産
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ファイアオパール
私たち日本人にとって身近に感じ尚且つ結構な人気を持っているのがオパール
実際はオパールと言っても数々の種類があるのをご存じの方も多いと思います
今回のファイアオパールは赤と黄色みの入ったオレンジカラーをルビーなどと
同じように表面を多面カットしてあります 色合いは赤く燃えるようにも見える
美しい夕日のようにもみえてドラマチックな印象を感じる魅力的な宝石です
1.449ct/メキシコ産
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ダイヤモンド
数百年前に今のダイヤモンドの原形ともいうべきカットが考案され 20世紀初頭に
煌めき輝くダイヤモンドのためのブリリアントカットが開発されとのことです
それにより 虹のようにも 燃上る炎のようにも見えるファイアと呼ばれる輝きが
ダイヤモンドという宝石の最大の魅力を引出し その存在を決定的にしました
”美しく・耐久性があり・希少な存在”などが宝石たる要素とも云われます
ダイヤモンドはそのすべてを満たすものとしていつも燦然と輝いています
1.014ct/D・VS1・Very Good₋cut・F-None
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パパラチャサファイヤ
昔からサファイヤは気品・誠実・徳などを象徴する宝石と云われています
そのサファイヤは代表的なブルーのほかにもさまざまな色を持っているのです
その中でパパラチャサファイヤは希少な色合いで独自な人気を持つ宝石なのです
パパラチアとはシンハリ語で「蓮の花」という意味を持っているそうです
橙色からピンクの中間色のような色合いとキレイな輝きを持つ宝石で 優しさと
愛らしさを感じるパパラチャに好意をお持ちになる方が多いのも納得できます
0.560ct/スリランカ産
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青沼貴金属店のコレクションより